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睦月(むつき 1月)におすすめの和菓子3選

いちご大福

イラスト:いちご大福

 

新年を迎えた1月ごろに店頭に並ぶのが、いちご大福です。冬の時期が旬のいちごにあんこを合わせて、柔らかいお餅で包みます。いちごの酸味とあんこの甘みが合わさって、何とも言えない味わいになります。

いちごやあんを包むお餅はもち米で作られていたり、求肥で作られていたりと色々な種類があります。期間限定で販売しているお店も多く、睦月の時期にしかお目にかかれない商品も沢山あるのです。

いちご大福は昭和後期に発案された和菓子で、最初に販売した和菓子店は未だにハッキリと分かっていません。昭和後期ごろにテレビの歌番組で司会者がいちご大福を紹介したことで、徐々に全国に広まっていきました。現代ではあんこの他にホイップした生クリームも入れたり、アイスを加えたりとバリエーション豊かに変身しています。

※いちご大福について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-いちご大福」を参照してください。

 

花びら餅

イラスト:花びら餅

睦月の季節に登場する和菓子の中でも格式の高いものだと言われているのが、花びら餅です。花びら餅は品の良い見た目が特徴的で、宮中行事をきっかけに誕生しました。

外側にあるお餅の中には紅色のお餅と味噌あんがあり、さらに甘く味付けされたゴボウが入っています。表面のお餅から紅色のお餅が薄っすらと見えて、新年のお祝いにも相応しいお菓子になっています。

花びら餅は宮中行事でお正月に行われる「歯固めの儀式」に使われていたものです。赤ちゃんが生まれてから100日目に行う「お食い初め」ような儀式で、硬めのお餅を口に入れることで歯を丈夫にしたり、健康で長生き出来るようにという願いが込められています。

この行事で使われていた花びら餅は茶道の発展によって東京にも知られるようになり、様々なアレンジがされて現代に至っています。

お店によって見た目や味違うので、自分のお気に入りを探すのも楽しい和菓子です。

※花びら餅について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-花びら餅」を参照してください。

浮島

浮島は別名「蒸しカステラ」とも呼ばれ、しっとりとした食感と柔らかい口溶けが楽しめます。

 

材料はあんこと卵、上新粉と砂糖で、あんこをベースとした蒸しケーキのような仕上りになります。しっかりと甘みを感じられますが洋菓子と違ってバターや油を使っていないので、胃もたれしません。しっとりとした食感になるのは材料に入っていて、浮島の大半を占めるあんこのおかげです。

「浮島」という名前の由来は生地の部分が二層になっていることで、水面に小さな小島が浮かんでいる様子を連想させることからこの名前が付けられました。

初春を迎える睦月ごろには春をイメージしたパステルカラーの浮島も登場し、春の訪れを予感させるような見た目になっています。中にはくるみや栗、小豆などを入れてアレンジすることも可能です。

 

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