相性

玉露と相性が抜群のおすすめ和菓子3選

羊羮

イラスト:羊羹

玉露の上品でどことなく甘さを感じる風味に合う和菓子として、羊羮がおすすめです。

羊羮は小豆と砂糖、そして寒天や葛といったシンプルな材料で作られ、素朴で濃厚な甘さが特徴的です。羊羮は材料が同じでも、その作り方によって食感が変わります。

僧侶の精進料理として誕生した後、18世紀頃まで主流だった葛で蒸して固めた蒸し羊羮はそのもっちりとした食感が特徴的ですし、18世紀以降に登場した食感の弾力を楽しめる練り羊羮や口当たりが柔らかな水羊羮もあります。

どの食感の羊羮を食べる時にも、玉露との相性は最適です。玉露を合間に飲むことで、口の中に残る羊羮の甘さをサッパリしたものに変えてくれます。

夏の涼しい季節には冷えた玉露、冬の寒い日には温かい玉露とよく合い、羊羮はまさに一年中楽しむことが出来る和菓子です。

写真:玉露と相性が良い羊羹

※羊羹について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-羊羹」を参照してください。

練り切り

イラスト:練り切り

練り切りは白餡と求肥、またはツクネイモを混ぜ合わせた和菓子で滑らかな舌触りと優しい甘さ、そして口どけの良さが特徴的です。

その歴史は江戸時代初期の頃、サトウキビから砂糖が誕生し、その甘さを人々が知ったことから誕生しました。上生菓子とも呼ばれ、茶席にも出されることが多いことから、玉露とどれだけ相性が良いのかがわかります。

紅葉や梅、ウグイスなどそれぞれの季節を象徴する花鳥風月を題材にした形が特徴的で、その美しい細工から食べる芸術品とも呼ばれています。

練り切りの特徴は、様々な楽しみ方が出来るということです。華やかな外見を視覚で楽しみ、上品な香りを嗅覚で、そしてほんのりとした甘さを味覚で感じることが出来ます。

玉露と共に味わうことで、玉露の微かな苦味と練り切りの柔らかく奥深い甘さを口の中で堪能できます。

写真:玉露と相性の良い練り切り

※練り切りについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-練り切り」を参照してください。

最中

イラスト:もなか

香ばしい皮に包まれた最中も、玉露と相性が良い和菓子です。その名前の由来は、宮中での月見の時に公家たちが宴の席に出された白くて丸い餅菓子を見て「もなかの月」と呼んだことが語源となっています。

元々はもち米から作られた円形の菓子に砂糖を振りかけただけの見た目も味もシンプルな菓子でしたが、江戸時代に入り、餡を中に挟んだりと様々な改良が施され、明治時代には現代のような形になりました。

中の餡は小豆やカボチャ、胡麻餡など多彩にあり、香ばしい皮により素材の甘さが最大限に引き出されています。餅から作られたパリパリと香ばしい皮の食感と上品に練られた餡が絶妙な味わいを醸し出し、玉露のサッパリとしたそれでいて甘さのある味わいとの相性が抜群です。

玉露と一緒に食べることで、互いの良さが際立つ和菓子です。

写真:玉露と相性の良い最中

※もなかについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-もなか」を参照してください。

他にも和菓子の種類は豊富

日本の伝統ともに生まれてきた和菓子は、メジャーなものだけでも100種類、地域や店ごともオリジナル和菓子も含めると何百、何千種類とあります。

和菓子ことを詳しく知れば、味わいもまた違ったものになるかと思います。100種類以上の和菓子について、詳しく解説した和菓子種類一覧は以下を参照してください。

和菓子種類一覧

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