おはぎ
イラスト:おはぎ
うるち米ともち米を併せ、餡で包んだおはぎはワインとの相性が抜群です。特にやや甘味が強い赤ワインと一緒に食べると、口の中で絶妙な味わいを感じることができます。
おはぎには、つぶ餡を使用したものとこし餡を使用したものがありますが、どちらも作るときにも隠し味に少量の塩を加え、甘味をより一層引き立てます。
その見た目は大きく重量感を感じさせるものが多いため、華やかな印象もあります。また、赤ワインがまだ若い段階ではその香りにうっすらと餡の香りに似たものがあることから、おはぎの素朴な甘さをより際立たせてくれるアシストの役割もしてくれます。
写真:ワインと相性の良いおはぎ
※おはぎについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-おはぎ」を参照してください。
みたらし団子
イラスト:みたらし団子
白ワインは醤油との相性が抜群です。少しスパイシーさを感じさせる辛口のワインとどこか甘味がある醤油が口の中で混ざり合い、独特の風味を醸し出します。
白玉粉で作った団子に砂糖で甘く味付けをした醤油ダレをたっぷりと絡ませたみたらし団子は、白ワインの辛さをまろやかなものにしてくれます。
みたらし団子は、京都市にある下鴨神社で行われる御手洗祭や葵祭のときに、神前に供えられる和菓子として誕生しました。白玉粉を丸めてお湯で湯がいたものを竹串に刺し、とろみをつけた甘い醤油ダレを絡ませ、片手でも簡単に食べることができます。
白ワインのスッキリとした味わいは、みたらし団子のこってりとした甘みを上品で軽やかな味わいへと変えるアクセントとなり、洋酒と和菓子の不思議な味わいを楽しむことができます。
写真:ワインと相性の良いみたらし団子
※みたらし団子について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-みたらし団子」を参照してください。
葛饅頭
イラスト:葛桜
夏の和菓子として知られる葛饅頭は、スパークリングワインとの相性が絶妙な和菓子です。葛粉に水と砂糖を混ぜて練られた生地に小豆餡を包み、冷蔵庫や氷水で冷やしてから食べます。
葛餅のプルプルとした品のある甘味と、シュワシュワとした喉ごしが特徴的なスパークリングワインは絶妙で、両方を同時に味わうことで更に涼しげな印象になります。
日本では古くから葛が食され、暑い季節に食べることで体を冷やす効果を得ていました。半透明な葛の生地から中の餡がうっすらと見えるため、その見た目も涼やかでツルンッとした喉ごしが心地良く、季節を感じさせる和菓子の1つです。
甘口の赤と合わせることで餡のまろやかで繊細な味を強調し、辛口の白と合わせるとサッパリとした甘さを堪能することができます。赤と白、どちらのスパークリングワインで楽しむかでその味わいも変わってきます。スパークリングワインと葛饅頭は、様々な味を楽しめる組み合わせです。
写真:ワインと相性の良い葛桜
※葛桜について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-葛桜」を参照してください。
他にも和菓子の種類は豊富
日本の伝統ともに生まれてきた和菓子は、メジャーなものだけでも100種類、地域や店ごともオリジナル和菓子も含めると何百、何千種類とあります。
和菓子ことを詳しく知れば、味わいもまた違ったものになるかと思います。100種類以上の和菓子について、詳しく解説した和菓子種類一覧は以下を参照してください。