あんみつ
イラスト:あんみつ
海の日は、7月の第3月曜日に定められた国民の祝日です。そんな夏場の時期に食べたい和菓子といえば、ひんやりとしたのどごしとさっぱりとした甘みが嬉しいあんみつ。
あんみつは、みつ豆にあんを盛った和菓子で、賽の目に切った寒天の上に求肥や、茹でて良く冷やした赤エンドウ豆などを乗せて、最後に黒蜜や白蜜をかけて食べます。
よく冷やした白玉を乗せてもちもち、つるんとした食感を楽しめる白玉あんみつや、他にもアイスクリームやホイップクリームを乗せて洋風に楽しむことができるクリームあんみつ、さくらんぼやみかんなどカットしたフルーツを乗せた見た目もカラフルで楽しいフルーツあんみつなど、乗せるものによって様々な楽しみ方のできる和菓子です。
昔ながらの喫茶店でゆっくり味わっても、自宅で手作りしても楽しいですね。
※あんみつについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-あんみつ」を参照してください。
くずきり
きな粉と黒蜜をたっぷりかけた細長い麺状の甘味をつるんと口に入れれば、ひんやりとした舌触りと心地よいのどごし、上品で優しい甘みが口いっぱいに広がって、夏の酷暑が少しの間、遠ざかってしまいそう。そんな幸せを運んでくれるのが、夏の和菓子の代表のひとつ、くずきりです。
くずきりは、くず粉を水に溶かして型に入れ、加熱したあと、板状に固めたものを細長く切り、よく冷やして黒蜜やきな粉をかけた和菓子のこと。
食欲のないときにもあっさりと口にできるため、夏バテしてなんだか食欲が出ない、胃腸の調子が悪い……というときにもとてもおすすめの和菓子です。
見た目も涼やかで、どんな世代のひとにも愛される和菓子として有名ですよね。海の日に家族で集まって、みんなで一緒に食べるのも楽しいと思います。
水羊羹
イラスト:水ようかん
自分や家族のおやつとして食べるのはもちろん、おもてなしや手土産にも重宝するのが、なめらかな舌触りとこしあんの優しい甘みに癒される和菓子の水羊羹です。
誰もが一度は口にしたことがある有名な和菓子ですが、よく冷やした水羊羹は口に入れたらとろりと静かにとろけるようで、暑い夏にふと食べたくなりますよね。水羊羹は普通の羊羹と違って寒天が多く含まれていないため、やわらかく溶けるような食感になるのです。
羊羹は小豆のあんと砂糖を混ぜて型に流し込み、煮溶かした寒天で固めるというシンプルな材料と製法でつくられたものなので、自宅でも簡単につくることができます。料理に興味が出てくる年齢の子どもたちと一緒に手作りしても楽しい和菓子ですね。
寒天には食物繊維がたっぷり含まれているため、体にも優しくヘルシー。抹茶味などのバリエーションも様々なので、いろんな楽しみ方ができておすすめです。
※水ようかんについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-水ようかん」を参照してください。