羊羹
イラスト:羊羹
和菓子と言えば日本茶のお茶請けというイメージがありますが、牛乳との相性が良い和菓子も少なくありません。甘く煮詰めた小豆を寒天で固めた羊羹も牛乳に合う和菓子の1つです。
羊羹の弾力性は洋菓子のゼリーに似ているため、牛乳と組み合わせても違和感がほとんどありません。また、牛乳の脂肪分が持つコクと羊羹の濃厚かつ後味すっきりな甘味は非常に相性が良いので、飽きが来ないのも大きな魅力です。
羊羹の中でも特に甘味が強い黒糖羊羹は牛乳の風味を引き出す効果があります。加熱したホットミルクと組み合わせることで、最高の甘味とコクを一度に堪能することが可能です。
和菓子の羊羹と西洋の食材である牛乳が巡り合う、食の和洋折衷を楽しめると言えます。羊羹も様々な種類があるので、それぞれの甘味や食感に合わせて牛乳の濃さや温度を調整するのが美味しく味わうコツです。
写真:牛乳と相性の良い羊羹
※羊羹について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-羊羹」を参照してください。
カステラ
イラスト:カステラ
ポルトガルから伝わった菓子を日本風にアレンジしたカステラは、和菓子の中でも牛乳との相性が良いことで知られています。卵黄や小麦粉を使って焼いて作るカステラは洋菓子との共通点が多いため、牛乳にぴったりなのも当然と言えるでしょう。
牛乳のコクにはカステラの甘味を増強させる効果があるので、強い甘味を楽しむなら牛乳と一緒に食べるのが最適と言っても過言ではありません。
また、カステラのしっとりとした食感は牛乳とよく合い、口当たりの良さを楽しむこともできます。近年では抹茶やコーヒーなどの味付けが施されたカステラが増えていますが、いずれも牛乳のお茶請けにすることで双方の風味を最大まで引き出すことが可能です。
牛乳にも脂肪分を減らしたものや果汁などで味付けを施したものがあります。そのため、カステラと組み合わせる際は双方の風味の相性を確認しましょう。
写真:牛乳と相性の良いカステラ
※カステラについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-カステラ」を参照してください。
干し柿
干し柿は日本で古くから作られているドライフルーツです。渋柿を干すことで水分と渋みが取り除かれ、隠れていた甘味を楽しむことができます。
表面に浮き出た糖分の結晶だけではなく、水分が減少してしぼんだ果肉にも強い甘味が含まれているのが特徴です。果肉は粘り気が強く、ひと口食べるといつまでも口の中に残ることも珍しくありません。
お茶請けの定番でもある干し柿ですが、脂肪分による粘り気を持つ牛乳とも相性が良く、双方の粘り気が絡みあうことでコクのある甘味を存分に堪能することができます。
自然の甘味が凝縮された干し柿に脂肪分たっぷりな牛乳が混ざり合うことで生まれる味わいは何物にも代えがたい特別なものです。冷たい牛乳でも美味しく食べることができますが、ホットミルクの方がより濃厚な甘味になります。
他にも和菓子の種類は豊富
日本の伝統ともに生まれてきた和菓子は、メジャーなものだけでも100種類、地域や店ごともオリジナル和菓子も含めると何百、何千種類とあります。
和菓子ことを詳しく知れば、味わいもまた違ったものになるかと思います。100種類以上の和菓子について、詳しく解説した和菓子種類一覧は以下を参照してください。