二十四節気別おすすめ

小雪 (しょうせつ 11/22頃)におすすめの和菓子3選

かりんとう

写真:かりんとう

かりんとうは小麦粉を練って棒状に整えた物を油で揚げ、主に黒砂糖の蜜を絡めて乾かした和菓子です。

安価で量産できることから駄菓子としてのイメージがありますが、上質な素材を使った物は高級な和菓子として珍重されています。

かりんとうは乾燥させる際に砂糖の蜜が結晶化し、氷の粒のように見えることがあります。その様がうっすらと雪化粧を施した木の幹や枝に見えることから、冬の始まりを連想させる和菓子として扱われているのです。

また、かりんとうは濃厚でコクのある甘味を持っていることから、渋みが強く熱いお茶との相性が良いとされている点も見逃せません。寒い冬の始まりである小雪は熱いお茶が特に美味しく感じられる時期でもあります。熱いお茶に最適なかりんとうもまた、寒い冬に相応しい和菓子と言えるでしょう。

※かりんとうについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-かりんとう」を参照してください。

栗ようかん

写真:栗羊羹

栗ようかんは和菓子の一種であるようかんの中に栗の実を入れた物です。栗は秋が収穫期なので、新鮮な素材を用いるには晩秋から初冬に当たる小雪の時期が最適とされます。

栗が持つ粘り気のある独特な食感とようかんの濃厚な甘味が絶妙にマッチしているのが特徴であり、お茶請けに最適とされています。

また、ようかんの濃いあずき色の中に浮かぶ栗の淡い黄色が晩秋の夜空に浮かぶ月を連想させるのも、栗ようかんが小雪にぴったりな和菓子とされる理由の一つです。

現在は食品の保存技術が進歩したことにより、一年を通して栗ようかんを味わうことができますが、それでも季節の風物詩としてのイメージは失われていません。地域によっては小雪になると秋の終わりを惜しむ意味を込めて栗ようかんを食べる風習があります。

※ようかんについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-ようかん」を参照してください。

唐饅頭

唐饅頭は地域によって種類が異なりますが、小雪の時期に食べる唐饅頭はカステラ生地で作られている物が一般的です。カステラの生地で餡子を包んだ饅頭ですが、蒸すのではなくオーブンで焼くのが大きな特徴です。和菓子でありながら作り方は洋菓子に似ているので、洋菓子の専門店で売られていることもあります。

唐饅頭はカステラ生地のしっとりしつつも後味がすっきりとした食感から、渋みの強いお茶と一緒に食べるのが最も美味しい食べ方とされています。

また、カステラ生地の淡い茶色が秋の枯れ葉をイメージさせる点も小雪の時期に合う和菓子と見なされている理由の1つです。

カステラ生地そのものに甘味があるので中身の餡子はあっさりとした味付けになっていることが多いのも唐饅頭ならではの特徴と言えます。使われる餡子は白餡が多く、餡子以外ではカスタードクリームやチーズを入れるケースもあります。

 

-二十四節気別おすすめ

Copyright© 和菓子の季節.com , 2024 All Rights Reserved.