和三盆のお干菓子
鶴や亀といった縁起の良いものの型を使った和三盆のお干菓子がおすすめです。
お干菓子は和三盆を木型に詰めてしっかりと型押ししするため、どんな形にでもできます。そのため、縁起物の木型というのは古くは江戸時代から和菓子屋で用いられてきました。
昨今では、型の木彫りをする職人が少なくなっている中で、縁起物の木型というのは貴重になりつつあります。縁起の良いお干菓子の型には、鶴や亀だけでなく、鯛や松の葉も好まれているのです。近頃は、食紅を使ってカラフルなお干菓子を作る和菓子店が多く、目にも楽しい彩りとなっています。
また、お干菓子には高品質な和三盆を使用しており、口に入れるとすっと溶けるため、高級和菓子としても評価が高く、結婚式のお返しに喜ばれているのです。
紅白最中
イラスト:最中
日持ちをする紅白最中は、結婚式のお返しに最適です。なぜなら、紅白の最中は縁起の良いものとして古くから人々に親しまれており、和菓子店では冠婚用にと、白と薄ピンクの最中をきちんと用意しています。
もちろん、パッケージデザインにもこだわっていて、結婚式のお返し用には水引が結びきり、もしくは淡路結びのどちらかを選べるようになっています。
最中は日持ちがすることから、お返しをもらう側としても受け取りやすいという特徴があります。
紅白の最中は、冠婚用のお菓子としての歴史が長いことから、形も様々です。おめでたいという言葉から鯛をあしらったものや、紅白の梅をかたどったもの、それに、丸いボールのようなシンプルな形もあります。お店によって形が異なるので、好みの形の最中を選ぶことができるのです。
※最中について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-最中」を参照してください。
お多福豆の甘納豆
イラスト:甘納豆
お多福豆という名前にあるように、縁起の良い食べ物として全国的に知られています。
お多福豆は、お福さんのような形をしていて、多くの福を呼び込むことができるといわれています。
お多福豆を用いた甘納豆はお茶請けにも喜ばれ、なおかつ日持ちがするということから、結婚式のお返しにも最適です。お多福豆には白いんげん豆と赤そら豆を用いることで紅白の縁起物となります。
お多福豆の甘納豆は、大きな鍋で一気に蒸し上げて甘く煮る製法で、専門店独自の技術で作られています。お店によって少しずつ味が違います。
お多福豆は、口に含むとホックリとした甘さが広がり、なんとも言えない優しい味が緑茶と抜群の相性です。また、お多福豆は地域によってはおせちにも用いられることから、もともと縁起の良いものとして扱われているのです。
※甘納豆について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-甘納豆」を参照してください。