いちご大福
イラスト:いちご大福
いちごというと12月から5月ごろまでの時期によく出回る和菓子ですが、初頭の12月ごろからは「いちご大福」を提供している和菓子屋さんが増えてきます。初頭の早い時期のいちごは甘みが控えめのものが多いのですが、逆に甘さが控えめで酸味が強いこの時期だからこそいちご大福にするとあんこの甘さといちごの酸味が絶妙にマッチしてくれます。
近年はいちご大福にもバリエーションが非常に増えてきています。いちごとあんこだけの組み合わせだけではなく、練乳やミルク餡を使ったものなども人気が高いです。
いちご大福というと一般的な大福のようにお餅とあんこでいちごを完全にくるんでしまい中から少し透ける程度のものが一般的ですが、最近では天むすのようにてっぺんの部分からいちごがちょこんと顔を出しているものなどもあります。
※いちご大福について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-いちご大福」を参照してください。
かるかん
イラスト:かるかん饅頭
かるかんも初冬に人気が高い和菓子の一つです。元々は鹿児島県や大分県の別府市など九州の方でよく食べられている和菓子で、米粉の一種であるかるかん粉と山芋(自然薯)、砂糖などを原料にして羊羹のような形にしたお菓子です。
自然薯を使用しているため不作の年は値上がりすることもありますが、栄養価も高いお菓子です。冬じゃないと作ることが出来ないというようなお菓子ではありませんが、見た目が雪のようになっているので、冬の時期になると目にする機会が増える代表的なお菓子となっています。
かるかんはそのままでも食べられますが、最近ではかるかんの生地を使用したアレンジメニューも多くなっています。
かるかんと羊羹を2層にして食感の違いを楽しむお菓子や、中にあんこを入れてまんじゅうにした「かるかんまんじゅう」なども広く知られています。
※かるかんについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-かるかんまん饅頭」を参照してください。
おしるこ
イラスト:おしるこ
おしるこは冬の時期になると食べる機会が増える代表的な和菓子でしょう。
和菓子というと、冷たいものや常温のものが多く温かいものは少ないです。おしるこはそんな数少ない温かい和菓子の代表格なので、気温がグッと下がってくる初冬には最適なメニューです。
おしること一口に言っても関東と関西では若干の違いがあります。関東では厳格に区別されているわけではないですが、つぶあんのものをおしること呼び、こしあんのものをぜんざいと呼びます。しかし、関西では逆でこしあんのものをおしること呼び、つぶあんのものをぜんざいと呼ぶのです。
また、お湯をかけるだけですぐにおしるこを食べることが出来る懐中しるこというものもあります。もなかの皮の中に粉末の漉し餡とあられを入れたもので、江戸時代以前からある日本最古のインスタント食品とも言われています。
※おしるこについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-ぜんざい」を参照してください。