どら焼き
イラスト:どら焼き
100歳を迎えたことを祝うお祝いを百寿といいます。百寿のお祝いでは、特別な風習というものはありませんが、百寿を迎えた祝われる人が喜ぶものが良いでしょう。
和菓子の中で選ぶならば、どら焼きはおすすめの和菓子です。どら焼きは、円盤状のカステラ生地2枚の間にあんこを挟んだ和菓子であり、生地にははちみつを加えることでしっとりとした食感を生み出しています。楽器の銅鑼の形に似ていることからどら焼きと名付けられた和菓子です。
古くからある和菓子なので、なじみやすく、お年寄りでも食べやすいといった点が魅力です。
また、ひとつのどら焼きが大きすぎたとしても、ちぎってほかの人と分けることができるので、お祝いの場で皆で分けて食べることにも向いています。
どら焼きの生地はしっとりしているので、むせることも少なく、安心して食べるということができる点でも、百寿のお祝いにおすすめです。
※どら焼きについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-どら焼き」を参照してください。
ようかん
イラスト:羊羹
百寿のお祝いにおすすめの和菓子としては、ようかんをあげることもできます。
ようかんとは、小豆と砂糖を煮詰めて作ったあんを主体として、ようかん船とよばれる型の中に流し込み寒天で固めた和菓子のことです。
寒天の量の多さによってようかん全体の固さも変わり、寒天が多ければ練りようかん、少なければ水ようかんとなります。
このほか、あんの種類を変えて、抹茶や梅などといった様々な味わいがあります。
ようかんは、砂糖の量が比較的多いため、保存食として向いています。百寿のお祝いとして持ち寄り、お菓子が余ってしまった場合にも、保存がきくので廃棄する必要がないということで喜ばれます。
また、ようかんはすっきりとしたのどごしが特徴でもあり、お年寄りでものどに詰まらせることなく安心して食べることができるという点で喜ばれる和菓子です。
※ようかんについて、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-ようかん」を参照してください。
葛もち
イラスト:くず餅
百寿のお祝いでは、テーマカラーが白寿と同様にして白であるか、百が「もも」とも読めることから桃色となっています。そのため、お祝いのお菓子としては白色であるか桃色の和菓子を持参すると喜ばれるためおすすめです。
このことから葛もちをおすすめの和菓子ということができます。葛もちには、葛粉に砂糖と水を加えて火にかけて練ったものと、小麦粉から作ったうきこを発酵させたものとの2種類があります。
葛粉を使用した葛もちは、関西圏で食べられることが多く、透明から半透明のの見た目をしています。プルンとした食感が特徴であり、口の中に入れた瞬間からほどけて、のどごしが良く、お年寄りでも食べやすいという特徴があるため、百寿のお祝いの和菓子としておすすめです。
うきこを使用した葛もちは、白い色合いで、久寿餅とも呼ぶことから、百寿のお祝いのテーマにも沿っています。みずみずしくつるりとしたのどごし、さわやかな味わいが特徴で、お祝いの食事の後にさっぱりしたものを食べたい際にもおすすめです。
※くず餅について、もっと詳しく知りたい方は「和菓子辞典-くず餅」を参照してください。