写真:代表的なたい焼き
特徴
昭和50年代に小学時代を過ごした方々には、たい焼きと言えば、あのヒット曲を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
朝の子供番組で紹介され、日本で売り上げ枚数が最も多いシングル盤として今も語り継がれています。あの当時は商店街の中にあるたい焼きの店では行列ができるほどの売れ行きでした。
たい焼きの形状は魚の鯛を模っていて、その中には餡子が入っているところは昔から変わりません。
この形にした理由にはいろいろと語られていますが、日本人にとって鯛は特別な魚です。
おめでたいという言葉にあやかって考案されたという説もあり、この形の方が売れるからということなのでしょう。
今では様々な形状のたい焼きが販売されています。中身もあんこだけではなく、クリーム、チーズ、抹茶、チョコレートなどたくさんの種類の味が人気です。
歴史・由来
たい焼きの歴史や発祥については諸説があり、未だに明確にはされていません。
しかし、中でも有力説だと言われているのが、元々は今川焼きから派生したものであり、明治時代に考案された食べ物であるということです。
写真:たい焼きを作っている光景
また、発祥地に関しては麻布十番にある店や三重県津市大門にあった店であるとのことです。
明治時代に麻布の店で今川焼を売ったところまったく売れず、店主は様々な形の焼き菓子を作り出し、試行錯誤の末、現在のような鯛の形にしたら飛ぶように売れたと言います。
今川焼もたい焼きも中身は同じあんこですが、今川焼の丸い形よりも縁起がいいとされる鯛の形の方が日本人には馴染み深かったのでしょう。
今の時代には様々な形のたい焼きがありますが、基本的にはこの形状は変わりません。
写真:おいしいたい焼き
風味・味
前述したように最近のたい焼きはいろんな味が登場しています。
勿論、定番である普通のあんこは昔からの人気商品ですが、その他にもカスタードクリームやクリームチーズ、チョコレートなどの洋風素材も使われるようになりました。これらの味は子供や比較的若い世代の方に好評です。
また、さつまいも餡やりんごカスタード、抹茶など季節感を大々的に打ち出した商品も多く出ています。
たい焼きの食べ方にもこだわる人が多いです。頭からそのまま食べる人や尻尾から食べ始める人、また半分に割って食べる人など、それぞれ好みが分かれます。
食べ方一つでたい焼きの味もかなり変わってくるので、これはやはり好みの問題だと言えるでしょう。
たい焼きの中身のあんこは部分的に量が違うことから、どこから食べるかで餡子の味が違ってきます。
和菓子分類
製法での分類:焼き物
水分量分類:生菓子
主な材料
薄力粉、卵、牛乳、粒あん、塩
※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。
カロリー(概算)
1個で、220kcal