写真:代表的なあんみつ
特徴
透明でお椀くらいの大きさの器を想像してみてください。そこにみつ豆を少し流し込みます。足りない方はもう少し。次はあんです。つぶあんでもこしあんでもどちらでも構いません。そっと添えてみてください。これが本当にシンプルなあんみつです。ここから見た目も味も華やかに楽しめるカタチへと変わっていきます。
まずは白や透明で四角い寒天を加えていきます。黒のあんとのコントラストが立体感を引き立てます。
そこへ丸い白玉を加えると器はボリューム感が増します。白玉の色は白とは限りません。赤い白玉が加われば紅白が揃いお祝いごとにも良さそうです。
ここでいよいよ果物の登場です。みかん、パイン、サクランボ。時にはバナナやキウイ、ブドウなども一緒に器に並びます。
最後は中心にお好きなアイスクリームをのせると、とっても華やかなあんみつの完成です。
歴史・由来
あんみつは関東大震災後に復興の気運も兼ねて作られたという説もあるようですが、様々な資料から銀座にあるみつ豆を提供していた菓子処の2代目が昭和初期に考案し提供したのが始まりではないかというのが有力な説です。
写真:おいしいあんみつ
風味・味
見た目が華やかなあんみつですが、味の方も華やかです。
みつ豆の程よい甘さにあんが加わりさらに甘みが引き立ちます。
そこへ寒天や白玉のあっさり感があんとみつ豆の甘さを程よく緩和してくれます。
そこへ一味変化を加えてくれるのが果物です。パインやキウイなど酸味が加わると口の中がさっぱりしてまた甘いあんに手が伸びていきます。バナナなど果物の甘さが強いものが加わると、あんと果物の甘さが調和して違った甘みを舌に感じさせてくれます。口当たりも様々です。
具材それぞれを個別に食べるとそれぞれの味がしっかり味わえます。さらにあんとみつ豆、あんとアイスクリーム、あんと寒天など、あんこと様々な組み合わせを楽しむこともできます。
食べ終わる最後のほうになると色々な味が合わさって華やかにお皿にもられていた様子が蘇ります。1つの器で何回も味が楽しめるのが特徴ではないでしょうか。
和菓子分類
製法での分類:掛け物
水分量分類:生菓子
主な材料
粒あん、白玉団子、寒天、黒蜜、水、砂糖、フルーツ
※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。
カロリー(概算)
1人分(246g)で209kcal