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雲平の特徴・歴史・味

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イラスト:代表的な雲平

特徴

雲平はその名の通り、雲のように形や大きさが定まらないお菓子です。生地を粘土のようにこねて形を整えられるので、造形の自由度が高く、作り手の発想そのままの形に仕上がるのです。

乾けばしっかり固まるので、形が崩れる心配もありません。その自由さに惹かれた職人により、さまざまな雲平が生み出されました。

たとえば伊達巻のような、渦を巻いている雲平が見られます。ただの円形ながら、水仙や菖蒲の絵を描いた芸術チックな雲平もあります。より芸術を追及したものは雲平細工と呼ばれ、例えば1枚1枚の花弁を丁寧に作り込み、本物と見分けがつかないほど精巧なバラをつくることも可能です。

緑から黄色へグラデーションし、イチョウの色の移り変わりを再現するなど、雲平は色彩も自在です。お菓子の域を超え、芸術品として楽しめることが雲平の魅力でしょう。

歴史・由来

雲平によく似たお菓子に「落雁」があります。こちらは仏壇への供え物としてよく用いられるので、雲平よりも馴染みがあるかもしれませんね。落雁が仏壇で用いられるように、雲平もまた格式高いお菓子として重宝されました。

日本における雲平のはじまりは江戸中期とされ、幕末にかけて大名諸侯への献上品として活躍します。職人によって精密な細工が施された雲平は、目でも楽しめる菓子として人気を集めたのです。

幕末になり日本が開港すると、外国から安価で良質な精糖が入手できるようになり、多くの職人がこぞって雲平をつくるようになります。美しさの象徴となる花や鳥を生地に練り込んでみたり、より精密な造形を雲平に求めるようになりました。

今でも雲平細工が楽しめるのは、雲平の造形技術を時代へ残してきた、職人たちの努力の賜物なのです。

イラスト:雲平

風味・味

雲平の材料は砂糖と寒梅粉だけなので、味はシンプルに甘いだけです。とはいえこの寒梅粉がとても面白い食感を生み出してくれています。

寒梅粉とは、一度もち米を蒸して餅生地にし、それを焼いて乾燥させ、粉末にしたものです。寒梅粉へお湯を加えると再び餅生地となり、様々な造形が可能になるわけですね。

もともとはお餅ですから、コリコリと雲平をかみ砕いて口に含むと、次第にモチモチした食感へ変わっていきます。さらに砂糖のザラザラ感が追加され、とても楽しい食感を味わえます。

ちなみに味にこだわることも可能で、ゴマを入れて香ばしくしたり、あんこを入れてシットリとした甘みを演出したり、味わい深い雲平も作られています。造形も味も自由自在な、雲のように掴みどころのない魅力が味わえます。

 

和菓子分類

製法での分類:打ち物

水分量分類:干し菓子

主な材料

寒梅粉、砂糖

※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。

カロリー(概算)

不明

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