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調布の特徴・歴史・味

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イラスト:代表的な調布

特徴

求肥と呼ばれる長方形の真っ白なお餅を、これまた長方形となるようにカステラ生地で包んだ、シンプルなお菓子が「調布」です。

持ち上げたとき千切れないよう、通常のカステラより生地がきめ細やかな点も特徴でしょう。カステラ生地の中央に「調布」と焼き文字を入れたものが一般的ですが、この焼き文字を生かして独創的な調布を作り出しているお店もあります。

たとえば初夏に出回る「若鮎」という和菓子は、焼き文字を利用して独自に派生した、調布の一種です。カステラ生地を三日月型に包み、先端部分に魚の顔を、後端部分に尾っぽを焼き入れすれば、アユの姿に見えるわけです。

文字の代わりに、日本の草花や家紋など、見栄えする印章を用いることも珍しくありません。調布自体はとてもシンプルなお菓子ですが、焼き文字を利用した遊び心が垣間見えるのは、なんともほほ笑ましいですね。

 

歴史・由来

調布と聞いて、東京の地名「調布」が浮かぶ人もいるでしょう。この地名の由来は、多摩川の水にさらして”布”を織り、”調”として納めたからとされています。

調とは、古く日本で用いられた税収制度「租・庸・調」に数えられるひとつです。その地では主に布を納めていたため、調布と呼ばれるようになったわけです。

さて、和菓子の「調布」も由来は同じく、租庸調の調にあります。求肥を包むカステラ生地が、税として納めていた巻き布「調布」にソックリだったことから命名されたのです。

カステラのふわふわした生地ではなく、布のようにきめ細やかな生地で包んでいることも、理由のひとつです。

ただ、少し紛らわしいのですが、和菓子「調布」は岡山県が発祥だったりします。名産きびだんごで培ったお餅づくりの技術を生かし、おもちを楽しむ術のひとつとして「調布」が生まれたのです。

 

風味・味

お餅をカステラ生地で包むシンプルさに反して、調布は想像以上に味わい深いお菓子へ仕上がっています。

まず求肥、これは白玉粉を砂糖と水あめで丁寧に練り上げたお餅です。糖をたくさん含ませると水分が外へ逃げられなくなり、時間がたってもパサつかず、モチモチした触感を味わえます。そこへほのかな甘みを持ったカステラ生地が加わり、求肥の甘さと混じり合う2種類の甘さを堪能させてくれるのです。

カステラ生地も求肥同様に、充分な水分を加えられ、シットリとした触感を楽しめます。求肥からはお米がもつ本来の甘さを、カステラ生地からは卵が生み出すやわらかな甘さを、そして2つをつなぐ砂糖の確かな甘さを、3つの甘さを堪能できるのが調布です。シンプルだからこそ、素材の旨味を堪能できるわけですね。

和菓子分類

製法での分類:焼き物

水分量分類:生菓子

主な材料

小麦粉、卵、砂糖、あんこ、求肥

※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。

カロリー(概算)

1個(49g)で、132kcal

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