和菓子辞典

羽二重餅の特徴・歴史・味

写真:代表的な羽二重餅

 

特徴

羽二重餅は、蒸した餅粉に砂糖と水あめを混ぜて練り上げて作る、福井県を代表する和菓子です。上質な絹のように柔らかで、白く、つややかな見た目をしていることが特徴です。

羽二重餅には、福井県だけではなく県外にもファンが多く、お土産としても人気がある和菓子となっています。

羽二重餅単体でも売られていますが、クルミが入った羽二重餅や、餡を羽二重餅で包んだ和菓子も売られているなど、羽二重餅を使用した商品は、バリエーションに富んでいることも特徴でしょう。

羽二重餅は何故、こんなにしなやかな質感を実現出来ているのでしょうか。その答えは、緻密な練り上げに隠されています。練り上げれば練り上げるほど、コシが出るのはその他の餅と変わりませんが、羽二重餅を練り上げる際には、砂糖と水あめの配分のバランスが非常に重要になります。

職人にしか分からない絶妙の配分バランスが、しなやかで美しい羽二重餅を作り上げるのです。

 

歴史・由来

羽二重餅は、福井県の名産品である絹織物「羽二重」にちなんで作られました。羽二重は「たて糸」と「よこ糸」を撚らずに、交互に交差させて織られた織物で、柔らかくて光沢感があることが特徴となっています。

福井県は、古くから織物業が盛んだった土地でしたが、明治初期頃から生産が始まった羽二重は高品質であることが話題を呼び、瞬く間に、福井県の名産品として全国の大都市で売られるようになります。

その後、羽二重はヨーロッパを中心に輸出されるようになり、日本の貿易を支える重要な輸出品となりました。

美しい羽二重は、多くの人の目に留まるようになり、それに注目した和菓子職人が、続々と羽二重に似せた餅を作るようになりました。それが羽二重餅のルーツとなり、現代のしなやかで美しい羽二重餅が作られるようになったのです。

 

イラスト:おいしそうな羽二重餅

風味・味

羽二重餅には、ほんのりと甘い風味があります。お米、砂糖、水あめ、と甘いものばかり材料として使用していながら、甘過ぎない絶妙な風味を保てるのは、良質な福井県の湧き水を使用しているからです。

餅米をふんだんに使っていながら、みずみずしい食感があることも羽二重餅の特徴でしょう。

最も美味しく羽二重餅を食べられるのは、やはり出来立てのタイミングです。出来上がったばかりの羽二重餅には、コシと弾力があり、モチっとした食感がクセになってしまうことでしょう。

口の中に入れると、なめらかで柔らかい舌触りに、思わず感動を覚えるはずです。ふんわりとした羽二重餅を飲み込んだ後には、甘い餅米の風味が余韻として口の中いっぱいに広がります。食後には、羽二重餅は見た目ばかりではなく、味わいも非常に洗練された和菓子であることがわかるでしょう。

 

和菓子分類

製法での分類:生菓子

水分量分類:餅物

主な材料

もち米、砂糖、水飴

※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。

 

カロリー(概算)

3枚(30g)で、79Kcal

 

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