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椿餅の特徴・歴史・味

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イラスト:代表的な椿餅

 

特徴

椿餅は、平安時代から伝わる伝統的な和菓子です。

現在、椿餅というと、中に餡子の入った団子状のお餅を椿の葉で包んだものが一般的です。昔から広く食べられている伝統的な和菓子といっても、現在、和菓子店などで買える椿餅は当時のものとは違い、私たちに食べやすいよう現代風にアレンジされたものがほとんどです。

平安時代の椿餅はお菓子とはいっても、当時は砂糖や甘い小豆餡なんてありませんから、せいぜい生地に甘葛といってつたの汁を煮詰めたものを練りこんでいたそうです。

現在の椿餅は、より進化して、小豆餡や漉し餡、生地となるお餅の部分も羽二重餅や道明寺餅など多種多様です。

2月の季節菓子としてよく目にすることができ、その甘い風味と可愛らしい見た目から、京都を中心に日本中の人々から「冬のお茶菓子」として広く愛されるようになりました。

 

歴史・由来

椿餅は、日本最古の餅菓子のひとつであり、あの有名な『源氏物語』にも登場しています。

当時は、お菓子というより軽食として食べられていたようで、『源氏物語』34帖 「若菜上」には『次々の殿上人は、簀子に円座召して、わざとなく、椿餅、梨、柑子やうのものども、さまざまに箱の蓋どもにとり混ぜつつあるを、若き人びとそぼれ取り食ふ』(椿餅、梨、柑子のような物が、いろいろ箱の蓋の上に盛り合わせてあるのを、若い人たちがはしゃぎながら取って食べている)という文が書いてあります。

椿餅は多くの場合、蹴鞠の後に食べるのが普通だったそうです。当時は、砂糖などの甘味料が乏しかったため、味も今の椿餅より質素で淡白なものだったということなので、軽食代わりというのもうなずけますね。蹴鞠の後、若者によく食べられていたということは、なかなかのパワーフードだったのかもしれません。

イラスト:おいしそうな椿餅

 

風味・味

椿餅の魅力はなんといっても、生地となるお餅の部分にあると言えます。ほんのり甘く、モチモチとしたあの食感は、子どもから大人まで皆が大好きな人を選ばない美味しさです。

柏餅などとは違い、外側の葉の部分は、食べずに残すことが多いようです。椿の葉は厚みがあってかなり硬いので、食べるのではなく餅の形が崩れないようにするためのものなのでしょう。

その分、お餅の食感や餡子の甘味がダイレクトに伝わってくるので、「シンプルにお餅と餡子が食べたい!」という人にはピッタリのお菓子です。

そのまま食べると、結構甘いですが、緑茶と一緒に味わうことでお互いの美味しさがより引き立ちます。悪く言えばありきたりですが、奇をてらうことのない、素朴な味が誰からも愛される魅力ですね。

 

和菓子分類

製法での分類:生菓子

水分量分類:餅物

 

主な材料

もち米、砂糖、小豆、椿の葉

※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。

 

カロリー(概算)

未調査

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