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あこやの特徴・歴史・味

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イラスト:代表的なあこや

特徴

京都には、ひな祭りの時期になると販売される伝統的な和菓子があります。それが「引千切」という上生菓子で、「あこや」とも呼ばれます。

あんこが生地の中に入っておらず、上に乗っているのが特徴です。丸く伸ばしたお餅に窪みを作り、あんこやきんとんが乗せてあります。お餅はよもぎ餅やピンクに着色したういろうのことが多く、乗せるあんこは白あんやピンクに着色した白あんであることが多いです。

ただし、生地に白いお餅が使われることもあれば、こしあんに小麦粉などを混ぜて蒸してできるこなしが使われることもあります。

生地とあんこの組み合わせは自由であり、和菓子店のオリジナリティが表現されるところです。ひな祭りシーズン限定品として販売する和菓子店が多いですが、ひな祭り以外のお祝いで食べる家庭もあるので、特別に注文できる店もあるかもしれません。

歴史・由来

「引千切」の名前は引き千切ったような形から来ており、「あこや」の名前は引き千切った部分の出っ張りがあこや貝の片側に似ているところから来ています。

なぜ引き千切った形であんこが包まれていないかというと、一度に沢山の和菓子を作らなければいけなかった宮中の台所で作業効率を考えてのことだったといわれています。

これはひな祭りに限らず、他のお祝いの日に作られた和菓子も同様でした。

あこやは、元々宮中行事に用いられていた戴き餅が基になっているといわれています。

平安時代、成長や出世を願って、正月の三が日に子どもの頭に平らな丸餅を乗せる戴き餅の儀式がありました。普通女の子は2~5歳、男の子は1~7歳頃に行い、頭に餅を載せながら「才学は祖父の如く、文章は父の如かれ」と唱えたそうです。

また、京都には昔、女の子が生まれたとき、婿方の実家におこやを贈る慣習がありました。

 

イラスト:あこや

風味・味

よもぎの香りが邪気をはらうとして、ひな祭りでは昔からよもぎを混ぜ込んだ草餅が食されてきたため、あこやもよもぎを使ったものが多いです。

よもぎは和菓子の定番食材ですが、上生菓子に使われるのは珍しいでしょう。よもぎは春の山菜が持つ特有の苦味が人気で、特にあんこなど甘いものと食べ合わせることで美味しさが引き立ちます。

よもぎ味のお餅は大福などでも食べられるので、変り種の和菓子を求めるなら、こなしを生地に使ったあこやを食べてみるといいかもしれません。

生地に小麦粉が入っていることで、お餅とはまた違う、むっちりとした食感が味わえます。

また、こしあんがベースなので甘いのが大好きという人にも最適です。こなし生地は作るのが難しく熟練の技が求められる上に、京都ならではの素材です。

 

和菓子分類

製法での分類:餅物

水分量分類:生菓子

 

主な材料

こしあん、上新粉、白玉粉、砂糖、塩

※一般的な材料を記載しています。詳しくは製造元に問い合わせてください。

カロリー(概算)

1個(約80g)で、165kcal

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